マンションの実勢価格の推定方法と注意点
マンションの売却を考える際、価格が一番気になりますよね。
みなさんもおそらく高く売りたいと思うはずです。
では、土地や建物、特にマンションの価格はどのように決まるのでしょうか。
値札があるわけではなく、不動産の価格は分かりにくいものです。
ここでは、不動産の「実勢価格」という価格と他の「価格」との違いについて詳しく説明します。
また、自分でマンションの実勢価格を調べる際に気をつけるべき点もお伝えしますので、マンションを売りたい方はぜひ参考にしてください。
実勢価格とは
実勢価格とは、不動産の現在の市場価格のことです。
具体的には以下の要素で決まります。
・周辺の同じような物件の取引価格 ・実際に取引が行われることが予測される価格(取引事例がない場合) もし売り出す物件と同じような取引事例がない場合は、以下の要素を考慮して実勢価格が推定されます。
・周辺にある同じような物件の取引事例 ・売り出す物件(土地)の公示価格、固定資産税評価額、そして路線価 不動産の実勢価格を推定するためには、公的な価格が参考になります。
公示地価と基準地価は、国土交通省または都道府県によって発表されますが、その目的は同じです。
土地の実勢価格の推定方法
では、土地の実勢価格の推定方法について見ていきましょう。
土地の実勢価格は、主に以下の方法で算出されます。
・路線価による土地の実勢価格の推定 なお、マンションの実勢価格を推定する場合にも、敷地の持分についても考慮する必要があります。
なぜなら、マンションの敷地の持分が多い場合、実勢価格は高くなるからです。
たとえマンションの専有部分の評価が低くても、敷地持分が多い場合には、土地と専有部分の合計額が高くなる可能性もあるのです。
参考ページ:不動産の固定資産税評価額から建物価格を調べる方法を解説!
敷地持分の調査も重要です
マンションの正確な実勢価格を知りたい場合、敷地持分についても調査を行うことをおすすめします。
敷地全体の実勢価格を算出し、それに敷地持分を乗じることで、マンションの実勢価格を推定することが可能です。
敷地持分とは、マンションの共有地である敷地を持つ権利の割合を指します。
マンションの実勢価格は、敷地全体の実勢価格に基づいて算出されるため、敷地持分の重要性は高いと言えます。
敷地全体の実勢価格は、その地域や周辺環境、マンションの立地条件、建物の築年数などを考慮して算出されます。
この価格を基に、各戸の敷地持分が割り当てられ、それに基づいて各戸の実勢価格が推定されます。
具体的には、まず敷地全体の実勢価格を調査します。
これは、不動産鑑定士や不動産会社などの専門家によって算出されることが一般的です。
次に、敷地持分を調べます。
敷地持分は、マンションの管理規約や分譲時の契約書などから確認することができます。
最終的に、敷地全体の実勢価格に敷地持分をかけ合わせることで、各戸の実勢価格が推定されます。
この推定価格はマンションの市場価値を反映しており、売り手や買い手にとって重要な情報となります。
したがって、マンションの実勢価格を正確に知りたい場合は、敷地持分についても注意深く調査することが必要です。
不動産の専門家の助言や関連書類の確認を通じて、敷地持分を正確に把握し、それを基にマンションの実勢価格を推定しましょう。

投稿者 Grace